億万長者になる為のドラッカー経営学〜事業のあり方〜
事業のあり方を考える時は、基本的に自分主体になりがちだ。
これがうまくいくと思うから、これをこうするんだとか。
これがやりたいから、これをするんだとか。
何かを成し遂げたい人ほど、我は強いものだ。
でも、自分一人だけが美味しいと思っているラーメンを提供する事業がうまくいくだろうか。
オフィス街で、サラリーマンの昼御飯に利用される様な立地の場所に、ニンニクバリバリにきかしたクッサイラーメンを出店してうまくいくだろうか。
両者ともうまくいくわけないだろう。
頑固なこだわりが上手くいったケースを聞いて、勘違いする人も多いだろうけど、実際お客様重視の思考の中にこれだけは譲れないコダワリで成功している人ばかりだ。
もしくは、たまたま人々のニーズに応えれたカタチだ。
顧客なくして、事業の成功はありえない。
要は、事業のあり方は顧客のニーズが決めるということだ。
製鉄会社が、うちの事業は鉄を作ることだと答えて、銀行がお金を貸すことが仕事だと答えたら、きっとドラッカーに指摘されるだろう。
違うと。
製鉄会社は、橋を望む人がいるからその材料に鉄が使われるわけだし、念願の自社ビルを望む会社があるから材料に鉄が必要とされるのだ。
鉄は必要とされるから作られるのだ。
銀行は、お金が余っている人が自宅においていても何にもならないなら、預けて少しでも増やそうとするからお金が集まってくるわけだし、資金を回して会社を大きくする為に事業者がお金を借りるから、銀行もお金を儲けられるし、もっと言えば銀行は事業者の手助けをし、さらにその事業が社会に価値を提供するのを手助けしているのだ。
お金は必要とされるから適材適所に配分する機能が必要なのだ。
どんな人たちのどんなニーズを満足させるかという問いの答えが会社の使命なんですよ。
その使命をどうやって実現していくのかと分析、実行することが事業のあるべき姿です。
そうやってたどり着いた事業と、我の強い経営者が自分がやりたいことをやった事業とで、どういう結果になるかわかる様な気がする。
ターゲットを決めよう。
満足させる事だけを考えよう。
満足させる為には、どうすればいいかを分析、実行していこう。