2010/09/08 21:48

あるラーメン屋でのバイト1

大学2回生の夏ぐらいからバイトをラーメン屋でする事にした。

夜中のバイトを探していて、ちょうど時給も1200と良く、pm10時から入る事のできる理想的なラーメン屋のバイトを発見。

しかも、バイクで2分の距離にあり暇な店だと知っていたので即応募。

ばっちり面接で受かって、働き始めた。

働き始めると、やっぱり暇でなんじゃこらとおもっていたら、衝撃の事実を聞かされる。

入った初日に、店長が一週間でやめることを聞かされた。

しかも、後任の店長が決まってないらしい。笑

これは、すごい所にバイトに来てしまったなと感じました。

そして、予定どおり店長は去って行きました。

店長不在のまま店は、営業し続けていてパートのおばちゃんが仕切ってました。

だって、このおばちゃんは店に泊まって働き続けてましたから、普通のパートさんでは無いわけです。

そんなこんなで、始めての事件が起きます。

店の売上金が、なくなっていたのです。

店の2階におばちゃんが寝てる状態で、泥棒に入られたわけです。

最後に店の冷蔵庫に売上金を保管していることを知っているのは、従業員しかありえない為、従業員みんな疑われましたが、誰も違う様で、次からレジにそのままお金を残す事になりました。

すると、一ヶ月経たないウチにレジが盗まれました。

しかし、警察沙汰を嫌う社長の決断で2件とも警察は呼ばなかったんです。

おかしい話ですよ、まったく変な所だとツクヅク思いました。

それで、ついにあの事件が起きます。

夜中の3時きっかしに、20歳前後の男二人が店に来ました。

その日は、他店で店長をやってる人が応援に来ていて、私と二人で店をまわしてました。

私は、早く帰りたかったので、断わるつもりで店長にどすしますか?と聞くと、店長は、入れてやれの一言。

仕方なく、注文をきいて、出してやる。

注文は、焼豚とビール。

ラーメン屋に来といて、おかしいな?と感じました。

しばらく、そいつらの帰りを待っていると、店長が後はやっておくから、あがっていいと言ってくれた。

お言葉に甘えて、二階の控え室で着替えていると、二階のトイレに誰かが入っていて紙がないと騒いでいた。

しばらくすると、店長も上がって来て、「トイレットペーパーここに置くよ。」と聞こえた。

すぐにトイレから電話をしながら走って、階段を降りる音が聞こえた。

そしてすぐに、店長の怒鳴り声が!

状況は、飲み込めなかったがヤバイと思ったので、すぐに一階に飛んで降りた。

店長が「おいっ!おいっ!」と外に向かって叫び続けてる。

ふとレジカウンターをみると、盗まれた後に新しくきていたレジが無くなっている、、、。

堂々とレジを盗まれた、、、、

男たちは、クソみたいに重たいレジごと現金を持って行きました。

今回ばかりは、シャレになってないので、もう警察を独断で呼びました。

警察が来て、モロモロの事情を説明して似顔絵捜査官の人に、自分が覚えていた人物の顔を書いてもらい、なんだかんだで家に帰れたのは8時だった。

事件発生から、5時間も色々大変だった。

犯人が飲んでいたビール瓶には、べったり指紋が残っており、なんともお粗末な犯行だと刑事の人が言っていた。

それにしても自分が勤務中に盗みにあうなんて想像もしてなかった。

ナイフで脅されてないだけ、マシだけど、もう少し働いていたら犯人が痺れを切らしていたかと思うとぞっとする。

後日、刑事さんがウチに来て、分厚いファイルを見せられる。

容疑者候補のリストで、500人ぐらい見せられた。

で、この中にいるか?と聞かれた。

似てる人物ならいたけど、自信がないので、わからないと答えると、時間が経ってるから太ったり痩せたりしているから、もう一度みて欲しいと言われたので、その事も頭に入れて見て行くと、ピンとくる人物がいた。

こいつです。って見せると、ガッツポーズする刑事さん。

実は、指紋が一致していて今追いかけてるのがこいつだと、説明してくれた。

目撃証言で、指紋という物証も揃ってるので、決めてになったと言ってました。

年齢をきいてびっくりです。

なんと、16歳の少年だったんですから、、、。

普通に生きてて遭遇する出来事ではないので、良い経験になりました。

あるラーメン屋でのバイト2に続く。

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