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収益を減らしてでも、安全度を高めた理由②
1、「欲望」の高まりを感じる
「欲望」の高まりを感じるという点ですが、これはデータで見ることが難しいと思っていて、状況判断になります。
「欲望」をはかる方法として、いくつか知られていますが、あれらを私は信用していません。
なので、投資家の熱量や陶酔具合を肌感覚で判断することが、よいと思っています。
あとは、グーグルの検索ボリュームを調べたりしてますね。
で、「欲望」の高まりを感じるという部分ですが、さまざまな理由から、日本株が再評価される流れが来ていて、コロナショック以降は誰がやっても勝てる相場だったということが、前提条件としてあります。
その中で、多少下がることがあっても、必ず株価はそれ以上上がるということを繰り返したと思いますし、いい思いをした投資家が多かったでしょう。
株式投資をやっている人間は、はじめた頃は「恐怖」が勝っているので、「安全」をかなり考えて、損をしない投資を心がけて「株式投資」するわけです。
ですが、何度も取引するうちに「これ以上は下がらないだろう」という謎の根拠がたくさん見つかります。
たとえば、20日移動平均線で必ず跳ね返る、ダメでも50日移動平均線で跳ね返るみたいなやつですね。
事実、何度も「それ以上は下がらない」という「現実」を見ることになり、「学習」します。
よっぽどのことがなければ、「待ってたら上がる」と「学習」してしまいます。
なぜ「待ってたら上がる」という「学習」をするかといえば、株式市場のほとんどのタイミングで「株とは上がるもの」だからです。
また、下がっても、思っていたところで上がるということを繰り返すので、なるほど、「これくらい気をつけておけば、負けないなぁ」と学習してしまいます。
すると、「もっと増やしたい」「もっと勝ちたい」という気持ちがあり、「これくらい気をつけておけば、負けないなぁ」を「学習」してしまった「投資家」は、「限界」まで「投資」するようになります。
「限界」とは、「これくらい気をつけておけば、負けないなぁ」という「謎の限界」ですから、これがまずいのです。
相場とは、簡単に「これくらい気をつけておけば、負けないなぁ」という状況は裏切られ、それ以上に下がるものだからです。
「欲望」さえ高まっていなければ、「恐怖」を感じて「安全」にやっていたはずなんですけど、目先の「利益」におどらされて、「限界」までポジションを持つものです。
「限界」までポジションを持っている投資家ができることは「逃げること」のみです。
「暴落」は「人間の逃走本能」が引き起こす現象だと考えていて、なんとしても「逃げたい」という強い感情が「パニック的な売り」を呼び、「現実的な値段より安い値段で売る」という間違いを犯します。
で、現在の「肌感覚」で、「欲望」はかなり高まっていると感じています。